昨日のこと、ワシのパソコンが突然おかしなエラーを起こした。

これは確率は低いようですが、誰にとっても起こりうることなので注意喚起の意味でお伝えします。

 

パソコンの画面にはウイルスに感染したとかで警告が出て、何も操作が出来なくなり、マイクロソフトのサポートに電話をするようにという表示がありました。

無料通話と書かれたマイクロソフトのサポートの電話番号はなんと050から始まる電話番号でいわゆるIPフォンです。あきらかに怪しい。

マイクロソフトのサポートへ電話するように促す警告
(画像はMicrosoftの公式サイトからの引用)

上の画像のような状態になったわけです。

マウスは使えず、再起動もするなという表示がワシの場合はあって、「いったいどうしたらいいんだ?」という状態でした。

だから、とりあえず危険なことは承知で右下に表示されているマイクロソフトのサポート問い合わせ先という050からはじまる電話番号に電話をしてみました。

マイクロソフトのサポートを装うところに電話をした際の様子

電話をすると「マックロソフトサポートセンターでっすぅ」というおかしな日本語の外国人男性が応答しました。

彼の指示に従い、キーボードのウインドウズマークのキーとRキーを同時に押すと、コマンド入力のウインドウが開きました。

 

どんなコマンドを入力させるのかと思って指示に従っていると、以下のコマンドを入力しろということです。

www.oty.com

いや、これ、コマンドというよりURLじゃあないっすか!?

 

危ないなと思いながらも、URLを入力して「OK」ボタンをクリック。

この時にはマウスが使えるようになっていましたのでクリックも出来ました。

 

するとブラウザが起動して、パスコードを入力するサイトが表示されました。

この時には、既にパソコンは新しく起動したサイト以外は元に戻っていました。

 

で、電話の向こうの男性がパスコード欄に6桁の数字を入力するようにと言います。

男性の指示する通りに数字を入力して、その下にある「ダウンロード」というボタンをクリックしろと。

 

これ、「ダウンロード」ボタンまでクリックしたら明らかにマズイですよね。

 

なので、この時点で電話を一方的に切り、新しく起動したサイトも閉じて、今回の状態が何なのかを検索して調べてみました。

すると以下のようなMicrosoftの公式サイトでの注意喚起のページを見つけたわけです。

マイクロソフトのサポートを装った詐欺にご注意ください

そうまさにこれでした。

2021年から発生していたものだったのですね。

 

というか、困った時に電話するんではなくて、さっさと別のパソコンで調べてみるか、スマホで調べれば良かったわけですけど、焦ってそこに思い至りませんでした。(← あほー!)

マイクロソフトのサポートに問い合わせするように促す警告の対処法

上記のMicrosoftの公式サイトにも記載がありますが、今回ワシが遭遇したような状態になった際には、キーボードの以下の3つのキーを同時に押します。

 

Ctrl+Alt+Del

 

コントロールとAltとデリートキーの3つです。

この3つを同時に押せばタスクマネージャーが起動しますので、タスクマネージャーで警告画面を閉じれば問題は解決です。

ウイルスに感染したとか表示されていても、実際にはウイルスに感染していることはないようですから、これで問題は解決です。

この解決方法は是非覚えておいて下さい。

あなたもいつこのような状態になるかわからないですから。

残る問題点

今回の件で残る問題点は、今回のような警告がどのようにしてなされているのかが不明であることです。

ウイルスに感染したならわかりますし、明らかに怪しいサイトを訪問したとか、怪しいメールでURLをクリックしたとかならわかるのですが、何の前触れもなく突然このような状態になったのです。

 

そして上記のMicrosoftの公式サイトにも、その他のサイトで調べてみても、いったいどのようにしてこの状況を作っているのか不明なままです。

なぜワシのパソコンはこの警告に見舞われたのかがわからないままということです。

確率的には低いようですが、これはすなわち、いつあなたにも起こるかわからないということです。

だから、注意をして欲しいということで今回記事にしました。

もし電話の指示に従っていたらどうなっていたのか?

もしワシが電話の指示に従って「ダウンロード」のボタンまでクリックしていたらどうなっていたのか?

それは調べたところによると以下の2つの可能性があったようです。

 

1.サポート費用として金銭を請求された

2.パソコンにリモート接続するアプリをインストールされて外部からリモート操作をされて重要な情報などを抜き取られていた

 

これらのいずれかのようですね。あるいは両方か。

1の場合は仮に請求されようとワンクリック詐欺と同じですから支払いをしなければ良いのですが、2のほうはかなり厄介な状態になったでしょう。

メールやSNSなどいろいろなものにアクセスし放題になりますからね。

場合によっては銀行もアブナイです。口座にアクセスも可能ですから。

 

ということで、いつどんなタイミングで起こるかわからない危険な状態が、今後あなたにも起こるかもしれませんから、十分にご注意下さいね。

ワシの今回の経験がお役に立てば幸いです。